詐欺に合ったことを掘り上げる記事
プロフィールにも記載ありますが
キャバ嬢全盛期(当時22、3歳)
お客さんから詐欺に合ってしまいました。
その時は売り上げも順調で、それでデザイナーのお金も回り
お客さんは、お店にも作ったお洋服にもお金を使ってくれて
惜しみなく色々なものにお金を使っていました。(投資以外)
それで調子に乗っていた矢先、目をつけられたのかもしれません。
割と信頼を置いていたお客さんに騙されてしまい、本当にショックでした。
具体的にどんな流れだったかというと
そのお客さんは投資だけで生計を立てているいわゆる投資家の方で
片手間で、そうなるまでの情報や商材をセミナーなどで売っていると言っていました。
もちろんいきなりそんな話は持ち込まず、信頼関係構築後、私はターゲットになり得そうか質問などで分析され(気づかずうちに)
お金もお店に適度に落とし、決してキャバ嬢に面倒だと思われないお客を演じ
以下、ここぞというタイミングで出してきた話です。
セミナーは無料で、その際確実に月収○万が入ってくる仕組みを教えている。
そのシステムもうちが持っているから、確実だし
なにより何もする必要はない。
セミナーだけでも数万円の価値はあるが、来場者はほぼ全員その仕組み(商材)を購入するから自分たちはそれで元は取れるし
購入したお客さんも3ヶ月〜半年でペイできて、それ以降は複利的に増えていき
20代のアーリーリタイヤ勢も大勢いる。(ここでその該当者のSNSなどを披露)
ざっと書くとこんなような内容でした。
今だったら突っ込みどころしかありませんが
何も知らない調子に乗っている20代。
しかも相手はやり手のセールスマン(詐欺師)
まんまとセミナーに参加してしまいました。
対面でセールスされると本当に魅力的に聞こえて、疑う余地を与えられなかったです。
とんでもない畜生でしたが、あのセールス力はプラスにしていくために活用したいですね。
(しかも同じ時期に他の女の子がお店を辞めていて、理由がそのシステムで収入を安定させたからキャバクラをやる理由がなくなった
とも付け加えられ、ますます信憑性が増してしまいました…..。後で聞くと普通に結婚だったそうですアホらし)
とりあえず参加さえすればそのシステムとやらが手に入り、その先に夢の不労所得生活が待っているとしか考えていませんでした。
なのでセミナーの内容はあまり覚えていません。
本当に骨の髄からいいカモです。
そしてその場でよくわからないものにカードを切ってしまいました。
金額はちょっと書けないですが…..。
そのシステムを買って終了ではなく、その後も次々に数千円から数万円のものにカードを切らされました。
しかし、(おそらく)車が買える値段のものを決済したあとでは、駄菓子を選ぶくらいの感覚です。
こうなると人間歯止めが効かなくなるというか….払えば払うだけ確信度が上がっていく感じがありました。
しかしそんな盲目的な私でもひとつ気になったのは
来場者はほとんど契約すると言っていた点です。
その日は20名くらいいましたが、私ともうひとりの男性だけが契約していました。
その点を指摘すると
今日の来場者は会社の顔(?)としてきている人が多く
個人の一存では判断できないんだよ
でも君はラッキーだよ、今日は会社向けに話したからその方が数字がなんちゃら率がどうちゃら情報開示量がなんちゃら
もう意味不明なわけで、何も質問できなくなってしまいます。
でもやはりいいお客さんだから、が先にあり
まさか自分が詐欺に遭うなど露ほども思っていませんでした。
今思うと本当にうまいなあと思うのですが
クーリングオフ期間まではしっかりお店に来てお金を使ってくれたんですよね、その詐欺師。
しかもシステムはこちらで管理するから何もしなくていいと言われて
クールングオフ期間来るたびに、その仕組みとシステムがどのくらい将来性があり素晴らしいか
私が将来どうなるかなど、夢をみさせることを語ってくれるわけです。
(しかもその間は以前よりお金を使ってくれたので、さらに頼もしく見えました….。)
そしてクーリングオフ期間が過ぎたらドロンでした。
連絡がつかないことに最初は事故にあったのではないかと心配するくらいには、私が馬鹿だったのか、詐欺師がうまかったのか…..。
とにかくそれで私はほぼ全財産を失ったわけです。
その月の売り上げもカードの支払いに消えますので(金銭感覚バグ時期)
銀座のブイブイキャバ嬢から一転
一瞬にして来月の家賃すら払えるか危うい状況にさせられました。
あの時の感情はなんと表現したらいいか分かりませんが
今思い出しても吐き気がします……。
その後はショックのあまり家から出られず(家賃稼げに行けよ)
お客さんの営業連絡もとてもする気になれず
同伴や出勤は全てすっぽかし、お金だけでなく築き上げてきた信頼すらも失ってしまいました。
親にも友達にも相談できず
2週間くらいひとりで打ちひしがれていました。
そっからまあ色々あって復活できたわけですが
無知ゆえの勘違いは本当に怖いです。
自分は大丈夫って思わないに越したことないなと。
そして常に客観的に判断できる能力を養いたいと思いました。
そう気づけた勉強料としては高すぎましたが
それがなければ今の自分はないし、こうして教訓として皆さんにシェアもできていなかったので、よしとします。