時代と悩み
こんにちは!
昨日自分のやりたいことがわからないという記事で、悩みの質という言葉を出しました。
それについて今日は掘り下げたいと思います。
時代と共に例えば就職の際は、「稼げる職業」「とりあえず大企業」という基準で会社を選んでいた時代から、今は「自分のやりたいこと」に照準を合わせて選ぶようになりました。
選ぶ基準が変われば当然出てくる悩みも(学歴や前提を抑えた上で)「いかに良く見られ採用されるか」から、「自分の本当にやりたいこととは一体なんなのか?」に変わっていきます。
正直就職前はどちらの要素も必要になってくるので、ここに対し、良い悪いはありません。
ただ、悩みの質が上がっていることは確かです。
例えば同じ恋愛というカテゴリーの悩みでも、「仕事忙しくて彼氏が既読無視する〜」か「仕事で忙しい彼氏をどうやって支えられるか」でだいぶ違ってきます。
なぜ悩みの質は変化するのか?
それは時代背景と密接に関わっています。
時代背景によって、それぞれの世代の正義とする価値観が違うからです。
およそ日本国内で70歳以上の方は、「食べ物」が一番大切という価値観を持っています。
戦争で全てを失いゼロから再起した世代の70歳以上の方々は、”今日”生き残るために食べ物が何より大切でした。
その後日本が豊かになっても、根幹の部分では忘れていません。
40代以上の方は、「お金」です。
これは分かりやすいですね、高度経済成長から始まりバブルに至るまでめちゃくちゃおいしい時代を経験した世代です。
故に出世欲と物欲が最高潮なタイミングでした。
そして(おそらく)このブログを読んでいただいている私たち20代以上世代はなにを大切にしているのか。
それは「存在」です。
自分の存在=価値観、好きなこと、趣味、本当の目標など、内観的なところを育てていくことで、自分の存在という枠組みをよりはっきりさせます。
「仕事よりプライベート」「上司の飲み会に付き合う意味が分からない」はそういうことです。
自分の存在より仕事を大切にするという価値観になっていないためです。
逆に言えば自分が好きなことであればお金を払ってでも仕事をするのがこの世代です。
オンラインサロンなどまさにそうですね。
このような価値観の違いから世代間でギャップが生じ、「若い奴って飲み会にすら付き合わねえよな」「正直上司の仕事に対する要求についていけない」など、犬も喰わない争いが生まれるのです。
(キャバクラで嫌ってほどこの手の愚痴は聞かされました)
そしてこの価値観の違いは、世代同士なかなか受け入れにくいです。
なぜ若い人が仕事を一生懸命やらないのか、毎年給与が上がっていく時代を経験した世代は理解ができないし(今はそうでないと知っていても、”仕事=何よりも優先すべきもの”という価値観は変わらない)
もはや会社で頑張る意味が分からない私たちの世代は、早く家に帰ってプライベートを充実させます。
もちろん40代以上で20代のような価値観の方もいますし、若い人でもお金をすべての基準にしている人もいます。
上記は、そのような傾向があるということです。
「食べ物」「お金」「存在」
時代とともに大切とする価値観が変わっていき、質も上がってきています。
どんどん本質的になっていっているのです。
(繰り返しますが、質は上がってもどちらが良い・悪いはありません)
今でこそコーチングは少しずつ認知されるようになってきましたが、「お金」の段階ではなかなか理解されにくかっただろうなあと思います。
皆さんはどこに価値観や悩みの種を置いていますか?
ではお読みいただきありがとうございました!