哲学めっちゃおもしろいよ

 

みなさんは哲学についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?

 

 

答えの出ないことを永遠と考えてお堅いイメージ

抽象的で再現性のないことばかり話している

興味がない or 知らない

 

 

おおよそこんなかんじの方が多いと思います。

私もそうでした。

(故にタイトルの哲学に対してめっちゃという言葉をチョイスしたのもフランクさを表したつもりですが、そのへんは察して下さい)

 

 

むしろ熱っぽく語る人のことを

「あの人最近哲学的なんだけど笑」

と揶揄するときの形容として使ったりしていました。うーん最低です(~_~;)

 

 

 

世の中にはありとあらゆる学問がありますが

その中でも哲学はより一層いろいろなことに役立ちます。

 

 

 

 

例えば、新調のためプラダのバッグを買おうか悩んでいる女性がいたとします。

ブランドものなので10万は下らないでしょう。かなり苦しい出費です。

 

 

「給料の何分の1かのお金を払ってこれを買うべきか?

でも持っていたらいろいろ使えて汎用性も高いし…..」

 

となりますね。

収入に対してバッグは高すぎるという経済的な考え方になります。

 

 

しかし人生に着目して考えると

「一度きりの人生、買いたいものを我慢して何の意味がある?

わがままに生きるには短すぎるぜ。」

と言い出す人も出てきます。

 

 

さらに違う観点から、もしこの女性に家庭があった場合は

家族がいるのに自己満足のためにそこまで出費していいのか

と指摘する人も出てきます。

 

 

 

これらは全て正論です。

そんなとき、役に立つのが哲学になります。

 

 

 

 

 

哲学とは

「愛とは何だ」「生きるとは何か」

など答えのない問を考え続けてきた学問です。

 

別の言い方では

日常を成り立たせているものに目を向けることができるものになります。

 

 

 

 

人生は選択の連続です。

 

「地元に残るべきか、上京すべきか」

「結婚に踏み切るべきか」

「将来のためにもっと可能性のある職に就こうか」

 

選択であり、悩みでもあります。

 

そしてそのほとんどは

仕事、人間関係、健康、お金

に集約されます

 

 

 

これらは紀元前から変わることのない人間の本質的な悩みです。

そして歴史上の天才たちがそれに対していろいろな「答え」を見つけてきました。

 

 

誰もが抱える問題であるのならば

哲学者たちが模索してきた道を辿ることに、大いに意味があります。

 

 

 

例えば、「会社を辞めたいけどなかなか勇気が出ない」

という悩みに対してフランスの哲学者ドゥルーズはこう言いました。

 

「動かなくても、動くことはできる」

 

つまり、がんじがらめにされている職場でも、必ず「穴」がある。

その穴から逃げ出すことが可能だと説いています。

 

これは物理的な逃走ではなく、精神的な逃走で、「居場所はどこだっていい」とドゥルーズは言います。

 

仕事で抱えるストレスというのはある種の中毒状態になっており

それを自覚し雰囲気のに飲まれず穴を見つけ、そこから自分が本当に好きな仕事や

やりたいことをやればいい、という意味です。

 

「逃走とは正確には旅でも移動でもない。逃走はその場で、動かぬ旅の中でもできるからだ」

 

これはドゥルーズが引いた言葉の元になったトインビーという歴史学者の言葉になります。

 

 

 

また、「他人から認められたい」

というマズローの欲求5段階上位に位置する贅沢な承認欲求なる悩みもよくあります。

ネット社会の成熟により今後ますますここは肥大していくでしょう。

 

 

精神分析者ラカンは

人の承認欲求は業が深く、自分や友達など小さい集団だけでなく

大文字の他者に認めたがられたがると言います。

 

例えば投稿すると平均100のいいねがつく人がいたとして

その人にとっては3日もたてば、100のいいねはなかったも同然になります。

 

 

「数年後見知らぬ誰かが自分の投稿を見て感動してくれた」

このような承認欲求を満たすことが大文字の他者の承認です。

 

 

しかし、自分が本当に熱中するものを見つけ

オリジナルに創り出した価値を見つけること以上に「大文字の他者」

の承認に勝る物はなく

 

理想像を追い求め洗練される終わりなきプロセスこそ、生きがいを求められる道である

と、ラカンの先達である哲学者ヘーゲルは説明しています。

 

 

 

 

「常に漠然とした不安がある」

 

このような悩みに対してイギリスの哲学者トマス・ホッブスは

人間とは本来そういうものだと言います。

 

「人間の感情において最も根源的なものは恐怖であり、不安である」

 

油断もせず慢心もしない、腰は低く、敵は作らず

脇は甘くなっていないかたえず点検する。

 

そのような”恐怖の力”は生きる上で必要不可欠であり

人生をうまくいかせようという人たちにとって不安で頭がいっぱいであることは

むしろデフォルトであると腹を括る必要があります。

 

(『藁の寝床の上に寝ていても平然としていられる方が、黄金づくりの寝台と贅沢な食卓を持ちながら平静さが乱されるよりも

より良いことだ』by 哲学者エピクロス)

 

 

 

 

 

ありがちな悩みに対してすでに哲学者はずっと前に答えを出しています。

これも一つの例なので、アプローチ方法は様々あります。

 

 

 

悩みに対し

高い観測視点から”そうだったんだ”と認識させられることで

自身の混乱を避けられるヒントがたくさん詰まっています。

 

 

精神論的な面もありますが

人生の深みを増し、良いスパイスになる学問だと思っています。

 

 

初めての方でも分かりやすい解説本はたくさん出ているので

興味を持たれた方は是非一冊読んでみることをオススメします。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました!

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